GP Letter

2008.09.12

ITALY GP (Friday)



モンツァで開催されるイタリアGP。
ティフォシの熱い応援振りが話題になるように、
実際に観客の声援の90%以上はフェラーリに送られているような気がする。


F1ファンというよりはフェラーリ・ファンといった方が早い。
熱烈なファンの彼らはグランプリ・ウィークをキャンプサイトで暮らす、
そう、まさに文字通り暮らすのだ!
朝から食事を作り、朝からビールやワインを飲み続け、
キャンプサイトには夜な夜なバーベキューの煙を充満させて、
そしてただひたすらフェラーリを応援しながら過ごす...


そしてもしも仮にフェラーリがリタイアしようものならば、
えっ?と思うほど見事にあっさりと、そして情け容赦なくサーキットを後にする。
愛する度合いが強い分、その反動も大きいのだろうか?
ともかく彼らにとってF1とはフェラーリ以外の何ものでもなく、
フェラーリ以外はF1であっても、F1にあらずというものなのだ(笑)


今日の午前中のモンツァは雷と激しい雨の洗礼を受けた。
撮影後の写真を見ていると、シンガポールのナイトレースの予行演習か?
そう思えるほどの暗さであった。
もちろんシンガポールには照明が充分に用意されているらしいのだが...


モンツァには20年以上通っているが、セッション中にこんな雨は始めてだ。
いつもの定番ポイントで朝の光が木漏れ日となって射し込むカットを狙いにいったのだが、
きょうはそれどころではなかった...
降り出した雨は激しさを増し、マシンは走ることを止めてしまった。


こうなると何もできない。大木の下で雨宿りをしていると、
濡れネズミ状態の僕をあまりにも可哀想に思ったのだろうか、
親切なオフィシャルが自分の車の中へ入れと誘ってくれた。
「グラッツィエ!!」本当に嬉しかったのだ、
ずぶ濡れのまま車に乗り込むのは申し訳ない...と遠慮していると、
「気にするな!いいから入れよ」と言ってくれた。


僕はカッパに付いた雨を少しでも多く払って、遠慮がちにリアシートに収まった。
「腹は減ってないか?」そんな至れり尽くせりな...
さすがに僕でもそれは遠慮した。


結局雨のままセッションは中断、終了した。
そして僕はそのマーシャルと車の記念写真を一枚撮ると、
延々歩いてパドックまでもどったのであった。


しかし、午後に入ると急速に天気は回復する。
F1の午後のフリー走行が始まる頃には碧空が広がり、
雨上がりの湿気とあいまって蒸し暑いではないか。
そしてそのまま今日は綺麗な碧空で一日を終えるのだが、
実は明日も今日のような天気だと予報が出ている。


モンツァは初秋の光が綺麗で好きなサーキットなのに...
そして雨はスパで充分なのに、
思うようにはいかないものだ。

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