GP Letter

2006.04.02

AUSTRALIA GP Sunday



しかし本当にイベントの多い開幕の3戦だ。
特にこのオーストラリアは元々自分達が開幕戦というこだわりがあるようで、
なんと開幕戦恒例のドライバーの集合写真もバーレーンで撮ったのだが、
わざわざここでも撮り直すほどのこだわりようだ。
個人的には形にこだわりすぎるのが、
オーストラリアGPの欠点のような気もするのだが...


ともあれ今日は朝から碧空が広がっていて気持ちの良いレース日和。
但し、レースのスタートまではまだ時間があるのでどうなることやらだが...
夕べはサマータイムが終わるので1時間得した気分で睡眠を貪ったので、
今日は睡眠充分でレースに臨む。


しかし心配していた通り、スタートが近付くにつれ雲行きが怪しくなってきた。
路面温度が思ったより低いので、ドライバーがパレードラップでタイヤを暖めようと、
必死にハンドル左右に切り車を振り回す。
すると何とモントーヤが最終コーナーでスピンをしてしまった!
幸い、再スタートになったおかげで事なきを得たが、
F1ドライバーでもこんな事があるなんて驚いた。


結果的には雨は降らず、曇り空の下、これでもかというハプニング、
幾度ものペースカーの導入など、話題満載でオーストラリアGPは終了した。


バトンの38年ぶりのポールポジションで、
「優勝」の二文字に手が届きそうに見えたホンダだが、
万歳は残念ながら次のレース以降にお預けとなってしまった。
そしてそれぞれ2ラップ、3ラップ遅れとなったが、
スーパーアグリの佐藤琢磨、井出有治は見事完走し、
完走13台中の12、13位でレースを終えた。
彼らに必要なのは、ともかく車を少しでも多く走らせること、
そのハッキリとした命題をクリアしたのだからこれはよしとしよう。


そしてグランプリはいよいよヨーロッパに帰る。
ここからが本当のグランプリの始まりだ、
長く熱い戦いがここから繰り広げられる。
06年F1グランプリはまだ始まったばかり!


それにしてもアジア、オセアニア圏内はその日の夜の便に乗れるので便利だが、
その分仕事を急かされるのがたまにキズ!
ブログの更新、ギャラリーのアップ、やる事だらけ...
深夜12時のフライトなので焦るほどの事はないのだが。

2006.04.01

AUSTRALIA Saturday


「猫の目のように変わる」という例えがあるが、
今日の天気がまさにそんな表現がピタリとハマる1日だった。


朝から晴れと雨を繰り返し、
撮影ポイントとタイミングで運が別れそうな予感がしていた。
フリー走行1時間前にサポートレースをテレビで見ながら、ポイントを狙い定める。
しかしこればかりは運次第、
1時間後の雨と晴れ間の関係は誰も知る由は無い。


F1を見ている方達から「大変そう」とか「辛そう」なんてコメントを貰うのも,
こんな天気の日が多いのだが、
実は今日みたいに変わりやすい天気はフォトグラファーにとっては、
またとない絶好のチャンスでもある。
通常ではあり得ないような写真が撮れるかもしれない!
誰よりも密かにウキウキしている心をカッパに包み、
思わずこぼれる笑みをフードで覆い隠す。(笑)
口では「この天気、参ったな...」なんて心にも無いことをぼやきながら、
コース上に早くからスタンバイして、
一瞬のチャンスを待っているのである。


さて自分のポジションとタイミング、レンズの選択はどうだったか?
本当の結果はF1 SCENEのVol.1を楽しみにお待ち頂くとして、
コースは予想以上に気温は低かったのだが、風が強く思いのほか早く水がはけてしまった...


それにしても、朝一番に僕らよりも早くサーキットに入り、
お気に入りのドライバーがやってくるのを待ち、
彼らがサーキットから出るのを待っている。
そんな熱烈なファンの熱気には頭が下がる思いである。
雨、それもドシャ降りそして束の間の晴れ、そしてまた雨、
しかも強風で実際の気温以下の体感温度、
彼らはそんな中で1日待ち続けるのだから。


そう、F1 SCENEはこんなファンにこそ見て欲しい本だ。
だからこそ、やはりファンよりも僕らが頑張らねばいけない。
初心忘るべからず、明日の決勝も頑張るぞ!

2006.03.31

AUSTRALIA GP Friday



昨日の晴天から一変、今日は朝から雲が低くたれ込め、
予報通りシャワーがありそうな気配。


ヨーロッパへ戻る前の最後の出前レース、
この3連戦を終えてF1はようやくヨーロッパに戻る。
「それまでは...」そう思いながら、今を凌いでいるチームもあるはず。
そう、何故ならF1はヨーロッパがメインステージだからだ。


ドライバー達は連戦の疲れを癒してオーストラリアに臨んだ、
僕が勝手にそう思っていたら、実際には多くのドライバーはチームやスポンサーの
プロモーション活動で、世界中を飛び回っていたようであった。
また彼らはシーズン中にはテストもあり、現実にはほとんど休むことはない。


そして実はこのレースは今年度のF1SCENE Vol.1の締め切りにもあたる!
ここまでの3レースで1号目を作らなければならない...
バーレーン、マレーシア、そしてオーストラリア。
自分の写真を振り返り、どんな写真が足りないか?撮るべき写真は何か?
自問自答を繰り返す。
そしてTeam ZEROBORDERのフォトグラファーともミーティングをする、
「どんな風に1号目を仕上げるか?」
3年目の産みの苦しみが襲いかかってくる...
このアングルは去年撮った、あそこは一昨年撮った、
このサーキットも10回目となれば、ほぼ撮り尽くしているのだが、
そこから更に違う何かを切りとる。
悩んだ分だけ、いい本ができるはずと自らに言い聞かせ、
早朝からサーキットで粘る。


かつてオーストラリアが最終戦だった時代があった。
これはメカニックや関係者にとっても多いに好評であった。
それは最終戦ともなればタイトルの行方はほぼ決まっていて、
誰もがノンビリとレースを楽しんでいたからだ。
フィルムなので撮影が終わると、作業は終わり。
デジタル化された今の時代とは異なり、夕日を眺めながら、
生牡蠣を何ダースも食べ尽くしたり、日没までゴルフをしたり、
懐かしくも良い時代だったと、改めて思う。


7時半を過ぎ、陽すでには暮れ辺りは闇に包まれて来た。
雨も降ってるし、今日はもう帰ることにしよう!
そして明日も頑張ろう!と自分に言い聞かせる...

2006.03.30

AUSTRALIA Thursday


開幕2連戦を終え、1週間の休息。
しかし、連戦だったのでその分のデータの整理や、
諸々の雑務が重なり、完全休養とはならず、
やや中途半端な状態でオーストラリア、メルボルンに向かうことになる。


東京にいると、南に向かうと言うと暖かいイメージしか湧かない。
確かにバーレーンやマレーシアは暖かいを通り越して暑いのだが...
だがそこから更に南に向かうと、今度は逆に寒くなってくる!


当たり前のことだが、北半球が春になれば南半球は秋になるわけで、
桜が満開の日本、これから枯れ葉の季節のオーストラリア、
全く対照的な季節だ。


しかし、実際にメルボルンに着いてみると、
晴れ間には、まるで残暑のような気温と日射しが待っていた。
だが、一瞬でも曇ればヒンヤリとするし、
ふと眺めた空を流れる雲と、その流れの早さを見ていると、
確実に秋は訪れようとしていると実感できる。


写真を撮る僕にすれば、晴天は基本的に嬉しいのだが、
晴天が続けば「雨が降って欲しい」
そして雨が続けば「晴れて欲しい!」
何とも実に我が侭で欲張りな職種が写真家なのである。


木曜の午後、まだ緊張感が無くどことなく穏やかなパドックの表情。
しかし日曜日には否応無しに、張りつめた緊張感に満たされ、
レース後には一握りの達成感を得た者たち、そして敗北感に打ちのめされた多くの者たちが、
サーキットを埋め尽くすことになる。


そして今週末、歓喜のシャンパンファイトを演じるのは誰だろうか?
ルノー以外の優勝者として今期のウィナーに名乗りを上げるのは一体誰だ?
トラブルフリーならキミ・ライコネンか?もちろんマイケルからも目が離せない。
さて、あなたの予想は誰だろうか?