GP Letter

2006.04.24

SAN MARINO GP Sunday


予想通り、そして期待通りM・シューマッハがやってくれた!
昨年のサンマリノGPを覚えている方も多いと思うが、
レース展開も見事に去年を思い出させる際どい展開を逆に見せ、
堂々と昨年のリベンジを果たしてくれた。


嬉しそうに腕を突き上げながらコースを一周する姿は、
見ていても感動を覚えた。
思い起こせば1年半ぶりのフェラーリの真っ当な勝利だった。

えっ?そんなに勝ってなかったっけ?
そう、去年は因縁のアメリカGPしか勝ってない...
実に長い赤の沈黙だった。


しかしレース後恒例のファンのなだれ込みはあったが、
いつになくおとなしく、不思議な気持ちさえした。
フェラーリが勝ったというのに、高揚感はなく、
むしろ「勝ててホッとした」というのがファンの気持ちなのかもしれない。


開幕から続いたルノーの連勝を止めたフェラーリ、
次はBMWそしてメルセデスの本拠地でもあるドイツ・ニュルブルックリンクに舞台を移す。
ヨーロッパ・ラウンドは始まったばかりだ......。

2006.04.23

SAN MARINO GP Saturday


M・シューマッハが、
66回目のポールポジションを獲得し、
A・セナの最後の記録をこのサンマリノGPで破った。


様々な思い入れのあるサンマリノGP。
僕にとっても初めてのヨーロッパのGPがここサンマリノだったし、
思い起こせば多くの思い出がある。
1987年のロータスでの中嶋さんのピットスタートをタワーから撮ったこと、
ベルガーのクラッシュやセナとプロストの確執。
そしてもちろんあの忌まわしい1994年のサンマリノGPのことは、
一度も忘れたことはなく、この地にくる度に重い気分になるのは今でも変わらない。


ポッポリの種子がタンポポのように飛び交う季節。
あれから12回目のサンマリノGP、
記録ではなく記憶に残るドライバーとして、
A・セナは永遠に生き続ける。


F1GPに関わり続ける限り、
サンマリノの記憶は褪せることはない。
明日の決勝レース、きっとマイケルが勝つ!
それがM・シューマッハという男だと信じている。

2006.04.22

SAN MARINO GP Friday


ここだけ、ここでしか撮れないアングル、
そんな場所がどこのサーキットに行ってもある。


このサンマリノGPではピット出口にあるマルボロ・タワーが、
その特別な場所になる。
俯瞰で撮影をできる場所というのはサーキットの場合は元々あまりないのだが、
ここでは唯一それが可能なのである。
ヨーロッパに入って新車がボチボチ出てきて、
真上から撮影できるとあって、カメラマンには人気が高く、
しかも金曜日限定となれば、ポジションの取り合いもそれなりに厳しくなる。


いわゆる定番ショットではある。
しかし毎年様々な事を考えながら新しいトライをするのだが、
フィルム時代は画像の確認は日本に戻るまで不可能だったので、
現像が終わってみて自分が思うような結果になっていないことも多かった。
しかしデジタル化された今、そしてこれが最大の恩恵だと思うのだが、
撮影後すぐに画像のチェックができ、次のチャンスにフィードバックできる。
今までは感覚で何となく撮れたかな?という辺りで次のポイントに移動したが、
今は画像を確認して納得のいくカットを撮れればその時点で移動できる。


とはいえ、その思うような結果が簡単には出せないのも事実なのだが...
かくして金曜のセッションはともすると1日中タワーの屋上に居る、
何てことにもなるのだが...


さて今年の成果は?これはF1SCENEでのお楽しみである!

2006.04.20

SAN MARINO GP Thursday


オーストラリアGPを終え、翌週は黄砂の舞う岡山のSUPER GTへ。
そして荒天の鈴鹿でFormula NIPPON。
その日のうちに東京に戻り、作業、納品準備を整えて翌日はパリへと再び機上の人となる。


今週はようやくヨーロッパの開幕戦、イタリア、サンマリノへ。
なんて書くと大変そうだけど、甘い!こんな程度はどうってことはない。
去年の僕のスケジュールを振り返ると、
最高9週間連続というのが2回ほどあった。
F1とIRLそして国内レースが何故かうまい具合に(?)繋がって、
気がつくと9週間も休みが無かったのだ...


飛行機の中が一番安らぐというのは哀しく寂しい事だと思う。
だがキャビンアテンダントに声をかけておけば、テイクオフからランディングまで
眠りっぱなしなんて事も可能だし、事実250回を超えるフライトの中で、
離陸を知らないのはごく当たり前。
酷い時には乗り込んですぐに深い眠りに就き、
ドーンという着陸の振動で目覚めた何て事も幾度となくあった。


ホテルで夜中に時差で目覚め、「ここはどこだ?」なんて
真っ暗な部屋で一人で不安になったことも数知れない......
やはりこんな状態は正しくないよね、と自問自答を繰り返すも、
こっちの都合を考えてレースカレンダーは組まれる訳ではないので、
結果として開幕を控えると毎年の恒例行事として、スケジュール表と睨めっこをし、
最善(何を最善という論議はこの際別にして)の日程組み上げることになるのである。


過去には1年に39週間イベントがあったこともある。
ン?1年は51週間な〜んだ、12週間も休めてるじゃない!
いやいやそうじゃなくて、問題は連続しているイベントが南半球から北半球、
そして北米からヨーロッパなど、地球規模の移動距離を必要としていて、
更にそれが毎週繰り広げられることにある。


久しぶりに見た上空からの夕焼けにしばし見とれながら、
一体いつまでこんな生活を続けるのか?自分自身に問いかけるも、
思いを馳せている間に、いつしか自分自身も外と同じ深い闇に飲み込まれていた。