GP Letter

2006.10.01

CHINA GP Sunday



一言で言えば役者の違い、これに尽きる。
フィジケラを抜いた1コーナから2コーナーへかけての走りっぷり、
実はその前に先にピットに入ったマイケル、
そのマイケルのアウトラップで勝負はついていたのだが...


マイケルはアウトラップの速さがずば抜けている。
つまり冷えたタイヤでコースに出た周のタイムが、
他のドライバーよりも抜きん出ているということだ。
だから様々な作戦を立てることもでき、
その作戦で勝利を得ることも可能なのである。


アロンソもタイヤチョイスのミスを補って余りある走りを見せてくれた。
そしてフィジケラも結果的には表彰台を得て、
貴重なコンストラクターズ・ポイントを伸ばした。
この辺りはセカンド・ドライバーとして見事な働きだと言えよう。
フェラーリのセカンド・ドライバー、マッサがリタイアしているので、
このポイントはとても大きな意味を持つことになるだろう。


そして我が日本勢も大健闘。
ホンダも4、5位入賞、そしてSAF1も久しぶりに2台揃って完走!
鈴鹿へ向けて勢いを増してきた、
この様子ならホームGPでの活躍も期待できそうだ。


今日のレース結果により鈴鹿でチャンピオンが決まる確率はまた低くなった、
どうやら最終戦のブラジルで雌雄を決することになりそうな気配だ。
まあ鈴鹿の天気予報も決して良くないので、
こうなれば最終戦で全てを決めるのも悪くないかも知れない。


今日は久しぶりに清々しいレースを見た気分がする。
堂々と渡り合うドライバー、マシンというデバイスはあれども、
やはり彼らはスポーツマンだと確信した。


鈴鹿でもこんなレースが見たいと思ったのは、
僕だけではあるまい。

CHINA GP Saturday



頂上対決の第2ラウンド、
予選結果はアロンソの勝ち。
微妙なコンディションを制し、
ポールポジションを獲得。
対するマイケルは6位と順位を下げた。
またコンストラクターポイントでも競っている両チームだが、
フィジケラが2位と健闘、再逆転の可能性も出てきた。


しかし、トルコGP、そして前回のイタリアGPと、
何ともスッキリとしないFIAの裁定が続き、
はたしてF1はスポーツなのかショーなのか?と問われれば、
正直に言えばスポーツとは言い難い状態かもしれない。


ショーならば楽しめる要素を盛り込んで、
タイトル争いを引っ張ることもありだろう。
だが、もしもF1を純粋なスポーツとして認知してもらおうと思うのなら、
誰が見ても納得のいく違反行為に関するペナルティー以外の存在はあってはならないと思う。


道具を使う競技だからこそ、判りやすく、且つ公平なルールと裁定。
これがF1を本当の意味でのワールド・スポーツに位置させるために必要最低限のことだと思う。


決勝レースはそんな醜い争いは見たくない。
正々堂々と正面切ってのバトル、これを期待したい。
言い換えれば、関係各位の公平の理念に望みを託したいということになる。


気になる決勝の天気だが、予報は決して良くない。
それだけに荒れたレースになり、大波乱もありえそうだ。
もちろん鈴鹿に向けて弾みをつけたいホンダにも多いにチャンスはある。
それぞれの思いを込めた残りの1/3のレース、
プロとしてプロの戦いぶりを見せて欲しい。

2006.09.29

CHINA GP Friday



本日は朝から曇天、
どうにも撮影日和とは言えない状況。


こんな日には磨き上げられたマシンの輝きも曇りがちになり、
何を撮っても納得できるものがなかったりするものだ。
午前中はピットでの撮影をチョイスしたのでまだ良かったのだが、
コース上は最悪の状況が想像できる。


むしろしっかりと雨でも降ってくれたら良いのだが、
まあこればかりは何とも言えない。


さてフリー走行は結果から見ればサード・ドライバーが健闘、
そしてフェラーリ vs ルノーはフェラーリがリードした形で終了した。


セッション終盤には小雨が降り出したが、
そんな中で、明るい話題はSAF1のモンタニーが7番手のタイムを記録したことだろう。
SA/06のパフォーマンスの一端を垣間見せてくれたが、
同時に琢磨、左近のマシンにトラブルも発生している。
鈴鹿へ向けて更なる安定性と進化を期待したいものだ。


さて今日の予選は?
順当ならやはりフェラーリ勢、そしてルノー勢、
そこにホンダ、トヨタが如何に食い込んで来るか?
もちろん天候も決して良い予報は出ていないので、
状況次第では何があるか判らない。
そういう意味では面白い予選になるかもしれない。


しかし個人的にはマイケルの花道ともなるこの連戦、
秋の気まぐれな空模様は勘弁して欲しいのが本音でもある、
晴れやかな秋空のもと、正々堂々と王者らしい戦いぶりを見たいと思う。


それにしても上海の交通状況の悪さには飽きれるばかりだ。
5時にサーキットを出て、あまりの混雑ぶりに途中下車して歩き、
近くのホテルからタクシーに乗って、合計2時間半!
何とかならないものだろうか?


F1を開催するにはまず環境整備を始めなければならないのではないか?
新設サーキットの部類に入る、トルコも上海もサーキットそれ自体は至極立派だが、
周辺施設やトランスポーテーションなど、問題は山積みだと思う。
本当の意味でF1を開催するべき環境か否か、
もう一度その基準を見直すべきではないだろうか?

CHINA GP Thursday



中国、鈴鹿の2連戦の開幕。


ヨーロッパ・ラウンドが終わって、ホッとする間もなく上海へ。
でも考えればドライバー達はテストを行っていて、
プロモーションも絡み、休む間もなく移動し、走り続けている。
そう思えば、僕は多少は気楽なものか?


ただ上海、鈴鹿と続くと、思ったよりも日本GPの準備にかける時間がなく、
あたふたとするのが例年のことでもある。


何せホームGPはアテンドをする側にまわるので、
外人カメラマンの宿の手配から、交通手段まで、
まるでトラベル・エージェンシーのごとく忙しく、
それに伴い雑用も増え、
気がつくと鈴鹿は終わっていた...というのが通年の僕の日本GPでもある。(笑)


だが今年は例年にも増して熾烈なチャンピオン争い、
そしてマイケルのラスト・ランと忘れることのできないレースが残っている。
ここ上海、そして鈴鹿の結果次第では全てが決まるかもしれない...
そう思うとますます緊張感は高まり、と同時にやる気も満ちあふれてくる!


シーズン開幕前に立てた自分なりの目標を、残り3戦で完全燃焼させる。
またF1SCENEならではのビジュアルをお届けする為にも、
そして日本GPを気持ちよく迎える為にも、ここ上海でベストを尽くすこと、
それが今年の僕の中国GPでもある。