GP Letter

2007.01.31

VALENCIA Test (The First day)



ついにと言うか、とうとうと言うか、
シーズン開幕が頭の中の大半を占めるようになってきた...
本来なら当たり前の季節なのだろうが、
例年、旧正月で過ごしている僕なので、(笑)
少しばかりテンポが速く辛い部分もある。


だが時は待ってくれない...
というわけでパリで時差調整をし、
07年初仕事とも言える、スペインのバレンシア・テストにやってきた。


昨日、バルセロナの空港に着いたときは暖かく、
半袖も大丈夫という位の好天だった。
しかし車で300キロ南にあるバレンシアまで走るうちに、
雲が広がりだし、残り30キロを切った辺りからは雨粒が落ちてきだした。


翌朝、この時期のスペインは午前8時過ぎではまだ空は薄暗く、
おまけにホテルの窓から見える道路は街灯の明かりで濡れて光っているのが見えた。
雨だ...天気予報は良好だったのに。


重い気分で支度を整え、サーキットに向かう。
30分足らずで到着したサーキットも小雨が降っていて、
雲は厚く、晴間は臨めそうになかった。


こうなると正直なもので、撮影意欲も途端に失せていく...
だが、今回の使命は僕個人のみならず、F1SCENEにとっても重要である。
そう、フランス人以外で外国人として初めて、RENAULT(ルノー)と契約を結んだから!
だからこそ、どんな状況でも相手を納得させられる写真を撮らねばならない。


晴天ならばいくらでも方法はあるが、雨混じりの曇天となると、
あとは創意工夫あるのみだ。
そして与えられた日程は3日間あるのだから、
きっと晴間もでるはずと信じて、第一日目を終えた。


想像通り、アロンソ+マクラーレンが速い!
もちろんBMWもトヨタも、そしてフェラーリも負けていない。
今日のセッションを見ただけでは何とも言えないのだが、
マクラーレンの速さは抜きん出ているかもしれない、
ただし、エンジン・ブローを起こしていたことも付け加えておこう。


安定性では、やはりルノーそして中嶋一貴の乗るウイリアムズがいい。
特に中嶋選手はチーム内の評価も高く、
日本人の中で明日のF1ドライバー候補の筆頭かもしれない。

クラッシュテストが問題になっているSAF1も琢磨のドライブで元気だ。
昨年のようにオドオドしたチームではなく、
堂々とF1チームとしての存在感をアピールし、
SAF1へのエンジン・サプライヤーでもあるホンダ共々、
今日は控えめだったが明日以降は期待しても良さそうだ。


それにしてもこの天候、そして平日にも関わらず、
これだけの観衆が集まるとは如何に?
確かにヨーロッパの観客は目が肥えていて、
面白いレースには敏感だ。
とすると、実力拮抗の07年のF1は面白いことになるかもしれない...
そんな予感で終えたテスト第一日目であった。

2006.12.18

オフシーズン記事投稿のご案内

多くの人に感動と数々の思い出を残し、2006年のF1シーズンは幕を閉じた。


それから早くも2ヶ月近くが過ぎたが、既にチームは新体制の元にウィンターテストを開始し、
2007年の来るべきシーズンに挑もうとしている。


シーズン中に連載を続けて来たGP Letterだが、
現場からのライブ感にこだわって、予選後や決勝レース後に常に時間に追われながら書いていた。
それゆえ自らも後で読み返すと、あんなことも、こんなことも書きたかったと反省することしきり。
もちろんサーキットだけではなく、移動の旅での出来事や、
通りすがりにシャッターをきった数葉の写真など、


もっともっと数多くの伝えたいことがあった。


そんな思いが燻っているときに、オフの連載を継続しては?
という話しを頂いた。
ならばオフシーズンにそんな数々の思いや事柄を紹介し、
期間限定ではあるが皆さまからのコメントや感想を頂き、
F1グランプリにとって大きな節目となった2006年を振り返る。


そして来るべき2007年シーズンへのモチベーションを高めるのはどうか?
そう思い、週一回の更新を目安にオフの連載を継続することにした。


もちろん、2006年の回顧でもある訳なので、どこかで過去の記事と重なる部分もあるかと思う。
しかしすべて今からの書き下ろしというスタンスで記事を書いていくので
その辺りはご容赦願いたいと思う。


そしてどうか皆様の忌憚のないご意見、ご感想をお待ちしております。


2006年12月 宮田正和