GP Letter

2007.02.02

VALENCIA Test (The Final day)のはず...

バレンシア・テスト最終日。(の予定...)
まだ暗い午前7時半にはホテルの窓から月が見えていた。
ということは、今日は晴れかも知れない...
ここ2日間のストレスを発散できるか?




午前10時からテスト開始なのだが、
こんな日は出発も自ずと速くなるから本当に勝手だと思う。
9時過ぎにはサーキットに到着、スタンバイ!
日向なら半袖でも平気なのに日陰は寒い!
こんなことで改めて太陽の偉大さを思い知る。


今日は快晴、雲一つ無い青空だ、
過去2日間に比べれば天と地の差だ。
どうやら今日は安定した1日になりそうでホッとしている。


しかし、どうやらテスト・スケジュールを悪天候で思うように消化しきれなかった、
ルノーは早々にテストの延長を決め込んだようである...
確かにルノーの周回数は他チームと比べても少ないのは事実だが...
えっ?そんな話し聞いてないよ!
待ってよ、今日1日晴れなら充分だから、任せておいてよ!


ここで1日ずれると全ての日程や予定が変わってしまうから、
必死で頑張り!絶対に文句のでないように撮りまくった!
おかげでヘロヘロだが、気分はとても良く、
ニコニコと気兼ねせずに明日はパリへ帰れる。


それにしても、晴れているサーキットはやはりいいものだ。
新しいカラーリングのマシン(真っ黒や昨シーズンとほぼ同じなんて味気ないのもあるけれど)
デザインの変わったレーシング・スーツ(暫定的に昨シーズンモデルを使用してるチームもあるが)
カラーリングの変わったヘルメット(これも変わってないのもあるけれど)
ともかく、見るものすべてがスペインの暖かい陽光に輝いて、新しい季節の到来を物語っている。
こんな様子を見ていると、本当にF1の開幕が近付いたと感じる。


さて今回の3日間で僕自身の撮影に関する調整は完了。
オフシーズンの3ヶ月近く触れていなかった一眼レフの感触も戻り、
初日は確率の余り良くなかったスローシャッターも日ごとに上昇、
フォーカシングも問題なし、これで明日レースがあっても大丈夫!
そう言える状態まで戻ってきた。
あとは開幕を待つばかりか...


でもその前にホテルの手配や飛行機の予約など、
やらなければならないことは山積みだった。
誰かF1の取材ツアーを組んでくれないだろうか?

2007.02.01

VALENCIA Test (The Second day)



雨のち晴れ、そしてまた雨...


今日も7時過ぎに目覚め窓の外を覗くと、真っ暗で雨模様。
起きた瞬間から憂鬱な気分になる。
そう言えば関係ないけど、夢もパトカーに追いかけられる変な夢だった...(笑)


夢が現実にならぬよう、今日はスローペースでサーキットに向かう。
しかし、世の中はそう悪い事ばかり続くものじゃない、
なんと雲の切れ間から陽が射してきた!


ゆっくりだったペースが少し(かなり?)速まった!
アクセルベタ踏みで、それ急げ!これは神様のご褒美に決まってる!
車をコースサイドに乗り入れ、早速スタンバイ。
案の定、路面は雨で濡れていてマシンは飛沫をあげそうだ。
となれば逆光で路面が光って、飛沫が写るところ...


場所は決まった!
後はマシンがいつ走り出すかだ。
日が照るとサーキットの路面は思いのほか早く乾きだすから気がきじゃない...
早く走れ〜!


期待にワクワクしながら待つ5分の長いことったらありゃしない、
まるで30分も待っているかのような気分になる。
仕方がないので撮影のローテーションを頭で描いていると、ピットからエンジン音が!
キターッ!チームはどこだ?イヤ、この際どこでもいいから早く走れ!


中嶋選手のドライビングするウイリアムズが先頭を切ってピットアウトする。
そして次から次へとエンジンがかかりだす。
これはある意味で「歓喜」の瞬間である。
雨上がりに陽が射す、こんな条件は年中撮影していても、
そう滅多に巡り会えるモノではない。


次々とマシンはピットアウトをして走り出す。
予想通り、激しい飛沫に包まれて逆光の中をマシンは美しく走る。
その様子は普段は目に見えないF1マシンの「空力」の凄さを、
現実に形として見せてくれる貴重な機会でもある。


ひとしきり撮影した所で少し冷静になると、
なんと、今回もっとも撮りたい(撮らなければならない)ルノーが走ってこない!
そしてSAF1もだ...


せっかくのこんな状況なのに勿体ない。
チームの事情もあるのだろうけど、カメラマンにも事情がある!
勝手だが、こんな時には心からそう思う。(笑)


だが時間の経過とともに飛沫の量は減りだしてきた。
しかしここで僕の思いが通じたのか、ようやくルノーの1台がやってきた!
よし!と力が入ったところ、何とインステレーション・ラップだけで、
マシンはそのままピットに戻ってしまった...
そして悲しいかな、午前中に二度とルノーのマシンが走ることはなかった。


午後に向け晴間は広がり、青空がサーキット上空に広がってきた。
こうなればシュミレーションした通り、今日はコース・サイドでの撮影がメインになる、
しかしバレンシアのサーキットは以外と撮影ポイントが少ない、
背景もそれほど綺麗ではないし、これならばバルセロナの方がマシだ。


だがプロとして、仕事として何とかしなければならないのも事実。
思いつく限りの事を時間一杯まで試そうと心に決めた矢先のことであった、
撮影に夢中になっていて気がつかなかったのだが、
「一転にわかにかき曇り」というその言葉の通り、
いつの間にかサーキット上空に暗雲がたれ込めてきていた...
と思っていたらポツリ、信じられない!あの青空はどこへ。



結局は晴れたのは5時間程度で一転また雨空に。
やっぱりさっきの晴れ間は神様の気まぐれだったのかも知れない、
残された時間と空模様を睨みながら撮影ポイントを探すも、
今日のローテーションはあくまでも「晴天」が大前提だったので、
困り果ててしまった。


おまけにルノーはガレージを締め、今日はもう走る気配すらない...
ガンガン走るマクラーレン、ウイリアムズ、フェラーリそしてホンダ、
「もう君たちは充分だから!お疲れさま」そう声をかけたくなるほど走ってきた。
中々思うようにはいかないものだ...


あと1日、ここでテストがある、
果たして明日の朝の天候は?
晴れ男の面目にかけても何とかしたいものだが、
どうせなら猫の目のようにクルクル変わる天気もいいかも!
開き直ると人は強くなるものだ...


明日へと続く。