GP Letter

2007.07.02

FRANCE GP (Sunday)



昨日の天気から一転して今朝は小雨混じりの寒い日曜日となった。
決勝前には碧空も少しは望める天気になったが、
微妙なコンディションに変わりはない。
さて、チャンピオンシップ・リーダーのマクラーレン、L・ハミルトンにとって、
今日のマニクールはどう映るのだろうか?


結果としてレースはフェラーリの独壇場でライコネンが勝ったのだが、
どうも勝ち方が解せない...
北米シリーズのマクラーレンの強さを目の当たりにしたら、
このフランスGPで、特にアロンソの走りは納得できないものがあるのだ。


最近のF・アロンソの様子を見ていて、
彼自身も開幕前は今の状況は予想できなかっただろうと思う。
リザルトもチームと自分の関係を含め、今の状態には納得してはいないはずだ。
確かにハミルトンはマクラーレンの生え抜きであり、
優等生といってもいいだろう。
対するアロンソは移籍組、それも訳ありの移籍騒動付き。
そしてチームはイギリス籍、相手もイギリス人、そして自らはスペイン人。


判っていたはずではあるが、
思わぬところに壁が立ちはだかっていたのかもしれない。
F1はある意味で代理戦争の役割も果たしている。
元々はナショナルカラーに塗り分けられたマシンを使い、
国と国の勢力争いの舞台だった。
それ故に「ナショナリティー」という問題は、
あらゆる局面で最後まで絡んで来る。
(それこそ我々メディアでさえも思い知る場面は多々ある)


勝てば官軍、これは勝負の世界の定石、
F1の世界においても同じこと、速い者が、強い奴が正義になる。
前チャンピオン、アロンソが唯一チャンピオンとしての誇りを取り戻す道は、
如何なるハンデも乗り越えて、何が何でもハミルトンに勝つこと、
これ以外に道は無い。


偉大なるチャンピオンのM・シューマッハに競り勝ち、
手に入れたチャンピオンのタイトルは単なる飾りや伊達ではないはず。
そしてまだシーズンは折り返し点、巻き返しには充分な時間がある。
アロンソの瞳に漂う憂いの色は失望ではなく、束の間の悲しみの色なのである。
きっとその輝きを取り戻す日が来ることを僕は信じている。

2007.07.01

FRANCE GP (Saturday)



今日のマニクールは朝から碧空が広がり、
気温は低めだが撮影日和。


昨日のフリー走行ではフェラーリの2台が速く、
午前中はマクラーレンに向いていた多くの望遠レンズの矛先が、
午後のセッションでは集中的にフェラーリに向けられていた。


カメラマンは素直だなと思うと同時に、
やはりF1はフェラーリの強さが無いと盛り上がらないことを改めて確認。
そう言えば世界中どこの国に行っても必ず熱狂的なティフォシはいる、
これには見事なほど例外は無く、フェラーリのファンのいないF1GPなんて想像できない...


ふと思う、何故フェラーリなのか?
おそらくそこにはフェラーリの辿って来た歴史や逸話、
歓喜や悲しみの幾多の物語が人の心を掴み、
また、ある意味においては一番人間臭いF1チームとも言える存在が、
フェラーリを愛して止まないティフォシを生み続けるのではないだろうか?


ホンダやトヨタ、彼らが世界を代表する自動車メーカーであることは間違いない。
だが、そこには大企業としての「顔」があり、
純粋にコンストラクターとしての執念や思いが見えにくいのも事実だ。
人を動かすには何が必要なのか?
やはり「情熱」が最大の武器なのかもしれない。


F1SCENEもそんなフェラーリのような存在で在り続けたい。
惜しむこと無く、持てる力の全てを注ぎ込み、
いつの日かF1で「一番」の本になるようにする!
そう改めて心に誓った日であった。

2007.06.29

FRANCE GP (Friday)



北米シリーズを終え、GPサーカスはいよいよヨーロッパへ戻る。
そしてここからが文字通りグランプリの正念場、
本当の意味でのコンチネンタル・サーカスの開幕である。


僕自身も北米2連戦の後、一旦日本に戻り翌日からマレーシアのGTレースを撮影、
1日おいてのパリ入り、そしてマニクールと来週のイギリスGPを入れると、
5週間連続の大陸移動と撮影という、今年一番のハードスケジュール。


その折り返し地点になるマニクールだが、
僕の印象では暑さで撮影場所のアスファルトが溶け出し、
600mmを載せた一脚がアスファルトに埋まってしまった...
そんな記憶しか無く、今年も暑さの中のグランプリを予想していたのだが、
覚悟をして乗り込んだマニクールは意外にも涼しい、というよりはむしろ肌寒く、
普段なら寒がらない僕がフリースを着込んでいるほどだ。


今朝の気温は16℃、本来なら快適な気温のはずだが、
何せ気温36℃のアメリカに続き、40℃のマレーシア帰りの僕には
冷蔵庫の中に入ったような気分なので、もう少し暖かくなって欲しいのだが...(笑)


さてヨーロッパ・ラウンドではGP2も併催される。
中嶋ジュニアとA・セナの甥っ子B・セナも参戦するF1直下のカテゴリーだが、
F1のシートに一番近いレースでもあるので注目される。


普段なら撮影するカテゴリ−ではないのだが、
何となくB・セナの表情を見ていたら、
若き日のA・セナを見ているような気になり、
思わずシャッターを切ってしまった...
そしてファインダーを覗き続けていると、
昔に戻ったような不思議な感覚に陥ったのであった。