GP Letter

2007.09.10

ITALY GP (Sunday)


モンツァのサーキットは2005年にライコネンが最高速370キロを記録し、
名だたる高速コースとして有名だが、また思いのほかリタイアが少ないことでも知られてもいる。
事実、2005年には全車完走というとてつもない記録が残されている...
それ故、ここモンツァでは守りの走りでは好成績を残すことは難しく、
ドライバーはアグレッシブに攻め、攻めて攻め抜いた者だけが栄冠を勝ち取れるのである。
アクセルの全開度も多く、逆に言えばマシンのセッテイングが決まっていなければ、
思うように攻めることは難しく、もどかしいレースを続けねばならない。


「快勝!」この言葉はまるで今日のアロンソの為の言葉だった。
ポールポジションからスタートを切り、終始トップを維持したまま、
見事にチェッカーフラッグを受けた。
追いかけるチームメイトのハミルトンも今日ばかりはお手上げだった。
そしてフェラーリに至ってはマクラーレンの2ストップに対抗し、
1ストップ作戦でライコネンが頑張ったのだが、全く歯が立たない状態だったと言ってよいだろう。


チェッカーを受けたアロンソだが、いつもは派手なアクションが売りの彼だが、
今日はその喜びの表現も控えめで、喜びをひっそりと噛み締めているようにも見え、
却って好感が持てたのは僕だけだろうか?
やっとチャンピオンらしいアロンソになってきた、そんな気がする。


さて、今日のアロンソの勝利でハミルトンとのポイント差は僅か3点となった。
残されたレースは4レース、如何様にでもなる二人の間のポイント差、
これで残りのレースが本当に楽しみになってきた。
次戦はスパ・フランコルシャン、ここも高速サーキットとして知られている、
ここの結果を顧みると、マクラーレンの有利は揺るぎそうにも無い。


しかし地元で美味しいところをマクラーレンにさらわれたフェラーリも、
このまま黙っている訳にはいくまい、スパでの戦いはより激しいものになるはずだ。
そしてあとはスパ・ウェザーと呼ばれる気まぐれな天気を味方につけるのは誰か?
そこが勝負のカギになるだろう。


2007.09.09

ITALY GP (Saturday)



アロンソが帰って来た!
強く速いアロンソがティフォシの待ち受けるモンツァのサーキットに帰って来た。
ハンガリー以来、覇気を感じられなかった彼の走りだが今回は違った!
そして、もちろんハミルトンもキッチリと2番手に着けている。
この辺りは、とても今年初めてF1に乗ったとは思えない強かさを感じる。


マクラーレンのフロントロー、そしてマッサ、ハイドフェルドと続くのだが、
ライコネンは午前のフリー走行で派手なクラッシュを喫し心配されたが、
無事に予選に出走、そしてT・カーでぶっつけ本番の予選で、
獲得した5番グリッドは立派なものと言えるだろう。


またBMWの好調ぶりはここモンツァでも続いている。
もはやマクラーレン、フェラーリの2強チームに続く、
3番手のチームというポジションは本当の意味での実力と言ってもよいだろう。


モンツァのコースは最高速では350キロ近くに達し、
また平均速度も250キロを越える超高速コースだ。
もちろんエンジンの全開時間も長く、マシンにも人にも負担のかかるサーキットと言える。
山本左近は「このサーキットは気持ちいいですよ!」と嬉しそうに話すが、
傍で見ている僕らには、そして特に今日のライコネンのクラッシュを見た後では、
とても気持ち良いなどとは思えない...


やはり誰もが真似できる領域ではないからこそ、
だからこそF1ドライバーは「凄い」と思えるのだろう。
明日のレースこそは高速でのフェアなファイトを見せてもらいたいし、
熱いシーンを我がカメラに収めたいと心から願う。
明日も晴天、モンツァのサーキットは紅にそまる...

2007.09.08

ITALY GP (Friday)



朝晩の気温も下がり上着無しでは寒いほど、すっかり秋の装いのヨーロッパ。
そしてこのモンツァに来ると、いよいよシーズンも終盤だという実感が湧いてくる。
ラウンド13、1年を通してF1を追うと時間の経過が異様に速い...
意識の中ではついこの前、開幕してモナコGPがあって、北米ラウンドがあってという感じなのだが、
残り4レースで2007年のF1グランプリは終ってしまうのだ...


今の僕の正直な気持ちを述べれば、タイトルやチャンピオンシップに執着心はない。
あるとすれば僕の写真を見た人が何かを感じてくれる写真、そんな写真を撮りたいという気持ちだけだ。
その意味ではこのモンツァの舞台は秋の陽射しが活かせるシチュエーションでもあり、
僕は大好きなサーキットの一つでもある。
ただし、このサーキットも安全面からとはいえ、ここまで必要か?と思われるほど、
大袈裟にコース全体が新しいフェンスで覆われてしまった...


新設のサーキットはもちろんだが、
歴史のあるサーキットまでピカピカの金網で囲まれてしまうと、
どことなく一抹の寂しさを感ぜずにはいられない。
もちろん安全は大切であるし、その部分での反論はない、
しかし、金網にカメラを振れる程度のホールを開けても何の問題も無いと思うのも事実だ。


ましてや僕らはパスをもらう段階で、「サーキット内で何が起ころうとも、一切文句は言いません!」
そんな趣旨の書類にサインをさせられている、
故に仮に何があっても全ては自己責任の範疇で済むはずだが、
規制は緩和されるどころか厳しさを増している


年々写真が撮りづらくなるサーキット、そして制限だらけのピット、
昔のように写真に個性が発揮しずらい環境になっていく。
そんな中で他とは違う写真、何かを感じてもらえる写真を追い求め、
F1SCENEも今年のVol.3の編集作業を終えた。


内容的にはドライバーに焦点をあわせた「Blood + Passion」がテーマとなっている、
富士スピードウェイの日本GP開催に合わせて発売予定で制作進行をしている。
しかしそれまで待ちきれないという方で、まだVol.2がお手元にない方は、
是非書店で手に取って頂きたいと思う、決して後悔はさせないので!(笑)