GP Letter

2007.09.17

BELGIUM (Sunday)


結果から言えば、このスパのベルギーGPでコンストラクターズ・チャンピオンが
フェラーリに決まった...
しかし、マクラーレンのスパイ疑惑のこともあり、
これが勝ち取ったタイトルではないことは誰の目にも明らかで、
恒例の記念写真も一部のクルーを除き、
ドライバーや首脳陣は喜ぶどころか、不機嫌さ剥き出しの表情だった。


僕からすれば当たり前の反応なのだが、
こんな形のタイトルでは誇ることもできないのだから、
むしろ潔く返上すべきだと思う。
その方がフェラーリらしいし、F1の盟主であるのだから、
そのくらい、毅然とした態度をとって欲しかったとも思う。


しかし今だに不可解なのはこの裁定に、何故かドライバーズ・ポイントが含まれないことだ。
違反を犯したチームのマシンで勝って、そのコンストラクターズ・ポイントは剥奪されるのに、
なぜドライバーズ・ポイントはオーケーなのだろうか?
この裁定もスッキリと全てのポイントを剥奪!そうしてくれれば良かったのに...


あちらを立てればこちらが立たず、
実態は判らないが、どこかの国の政治のように駆け引きが行われ、
様々なディ−ルが出されたことだろう。
そしてその中で何となく両者も世間も納得するだろうと思われるのが、
今回の決着なのかもしれない。


最終コーナーに差し掛かった07年のF1シーズン、
残す3戦はヨーロッパから離れ、日本、中国、ブラジルとロードになる。
F1の名誉回復のために、これがF1なんだ!
そう納得してもらえるようなレースを見せるしかないだろう。

2007.09.16

BELGIUM (Saturday)



マクラーレン・ショックが全く影響がないとは言えないが、
好天のスパ・フランコルシャンのオールジュを駆け上がるF1マシン、
その後ろ姿を見ていると、このところ溜まっていたフラストレーションが
少しずつではあるがスーッと解消していくのが判る。


モンツァでのレースを地元のメディアに酷評されたライコネンも、
今日の予選は頑張りを見せ、ポールポジションを獲る。
さらに2番手にはマッサが入り、二人ともフェラーリ・ドライバーとしてのプライドを保った。
マクラーレンはショックが尾を引いているとは思えないが、
モンツァの快走ぶりから判断すると、今日のスパでの成績は満足ではないだろう、
とはいえ、キッチリとアロンソ、ハミルトンと3、4番手をキープしているのだが。


そして今日一番頑張ったのは何と言っても6番手のニコ・ロズベルグではないだろうか?
フランク・ウイリアムズが「我々がマクラーレンのようなマシンを彼に与えることができていたら、
ハミルトンに劣らない成績を残せていただろう」そう断言するように、
大器の片鱗を垣間見せてはいたが、大輪の花がいよいよここで開花するか?
あのマイケル・シューマッハがこのスパで光り輝き、その後のチャンピオンへの道程の
第一歩を歩み始めたように、ニコにとってメモリアルなレースになる可能性もある。


F1にもアメリカン・ドリームのようにビッグサプライズが時々ある。
それがいつなのか、誰になのか?それを知る術は無いが、
ただ常にベストを尽くし、誰よりも早く走るという気持ちを失わず、
サーキットで自己表現を追求すること。
その結果として見いだされ、素晴らしいマシンと環境を得る可能性が生まれる。


F1はマシンという道具の差が激しく、
その性能差がタイム差として直接反映されるだけに、
有利なマシンを手に入れるのは勝つ為の必須条件でもある。
だからこそ、例え一瞬でも記憶に残る走りを見せることが如何に大切か?
明日のレースはそんな視点で中盤以降のドライバーの走りを注目してみたい。

2007.09.14

BELGIUM (Friday)



「世界モータースポーツ評議会」僕はそんなモノの存在は知らなかった...
ましてや構成委員がどこの誰なのかなんて知る由もない。
一体全体どんなメンバーが何を基準にジャッジメントを下すのか?


1億ドルのペナルティーと今期のポイント剥奪という裁定を聞き、
厳しい判断だと一瞬は思った。
しかし内容を良く聞いてみると、いささか疑問に思える事実が...


つまり1億ドルは今期のここまでのマクラーレンの成績によって受け取ることのできる、
放映権、分配金の金額であって、その金額を受け取ることができないということ、
つまりマクレーレンが自腹を切って自ら1億ドルを支払う訳ではないのだ。
もちろん結果的には1億ドルの損失にはなるのだが、
これはマクラーレンの犯した罪から判断すれば甘いのではないか?


金額が多ければ世の中が騒ぎ、ある意味で納得するのでは?
この裁定にはどこかそんな思い上がりがあるような気がしてならない。
そして来期の処分に関してはまだ未定とのことだが、
この裁定から判断すると、来期は何もお咎めなしで堂々と参戦と僕は予想する。


こうなると、何もかも茶番のようにさえ思えてきた。
1億ドルという現実離れした金額も、その出所も金額の意味も...
さてF1はこれから一体どこに向かうのだろうか?


巨額のスポンサーマネーに踊らされ、
気がつけばF1の本質を見失いそうになっているこの状況。
我々も含め、何が大切なのか?
原点に回帰し、F1の存在価値を見直すべきではないだろうか。